ノベルティとは? 意味や目的、販促効果の高いノベルティを選ぶポイント
マーケティング・販促
ノベルティ品、ノベルティグッズといった言葉はごく普通に使われていますが、そもそもどんな意味なのでしょうか? 販促品やプレミアムとは、何が違うのでしょうか? この記事ではノベルティの意味や、配布する目的、効果、販促効果の高いノベルティを選ぶポイントについて解説していきます。
- 目次
- 1. ノベルティとは
- 2. 販促品やプレミアムとの違い
- 2-1. ノベルティと販促品の違い
- 2-2. ノベルティとプレミアムの違い
- 3. ノベルティを配布する目的
- 3-1. 認知度向上
- 3-2. イメージアップ
- 3-3. 見込み顧客の情報の獲得
- 4. ノベルティの効果
- 4-1. 低予算で効率的な宣伝効果
- 4-2. すり込み効果・引き留め効果
- 4-3. 話題の提供
- 5. ノベルティグッズの例
- 6. 販促効果の高いノベルティを選ぶポイント
- 6-1. 実用性があるか
- 6-2. ターゲットに合っているか
- 6-3. 自社の事業関連のものであるか
- 6-4. 時流に合ったもの、トレンドを押さえているか
- 7. 自社の名刺代わりに!良いノベルティは企業と顧客を近づける
ノベルティとは
ノベルティとは、店や企業が宣伝目的で無料で配布する、名前の入った品物のことです。ノベルティは英語のNoveltyがもととなっており、その意味は次のとおりです。
- 新規性、目新しいこと
- 珍しいもの、変わったもの、目新しいもの
- (小さなおもちゃや飾り物などの人目を引く)商品
このうち日本のビジネスで用いられるノベルティは、3の意味に最も近いと考えられます。
販促品やプレミアムとの違い
ノベルティとよく混同されるものに、販促品やプレミアムがあります。それぞれの違いを解説します。
ノベルティと販促品の違い
ノベルティと販促品は、無料で提供される物品という点ではどちらも同じです。
ただし販促品はその名前のとおり、「販売を促進する」目的で使われ、顧客に商品の購買や来店を促すといった直接的な効果を期待して配られます。例えば、コスメやシャンプーなどの試供品、街頭で配られる広告の入ったポケットティッシュといったものは販促品です。
それに対してノベルティは、認知度の向上を重視します。配られる状況によっては、記念品的な性格もあります。例えば、カーディーラーや住宅展示場で来場者に配られる品物はノベルティです。
ノベルティは、商品の購入やサービスの利用を直接訴求しなくても、「もらってちょっとうれしい」「持ち帰って気軽に使える」品物に社名やブランド名が入っていることが大切です。
ただし、最終的にはどちらも購買・利用につなげる目的があるため、ノベルティを販促品と同じ意味で使う場合もあります。
ノベルティとプレミアムの違い
一方、プレミアムは商品の購入者やサービスの利用者に、特典として渡す品です。
ノベルティが自社の宣伝活動であるのに対して、プレミアムは商品やサービスの購入者に「追加で付ける物品」という意味合いがあります。そのためノベルティは未購入者にも配布しますが、プレミアムの渡す相手は顧客に限定されます。プレミアムは、顧客をフォローするためのものという性格が強いのです。
なお、取り引きや来店を条件にして渡す場合は、プレミアムであってもノベルティであっても、景品表示法の総付景品に該当し、金額に次のような上限があるため注意が必要です。
- 取引価格が1000円未満の場合 200円まで
- 取引価格が1000円以上の場合 取引価格の10分の2まで
ノベルティを配布する目的
ノベルティを配布する目的には、次のようなものがあります。
認知度向上
名前入りのノベルティには、広く多くの人に企業や商品・サービスを知ってもらうという狙いがあります。常に身の回りに置くボールペンやカップであれば、使うたびに名前が目に入り、認知度向上に効果的です。
イメージアップ
役に立つノベルティを配布することで好感度の向上を図ります。便利なものをただでもらえれば、誰でもうれしいものです。配布元の企業やブランドに好感を持ってもらえます。
見込み顧客の情報の獲得
主にBtoBの展示会やセミナーなどのイベントにおいて、アンケートや名刺と引き換えにノベルティを手渡す場合もあります。この場合のノベルティの目的は、営業先を広げるために、アンケートや名刺から見込み顧客の情報を取得することです。
ノベルティの効果
ではノベルティには、どのような効果が見込めるのでしょうか?
低予算で効率的な宣伝効果
テレビCMや新聞広告に比べると、少ないコストで認知度を上げる効果があります。地域密着型の企業や店舗には、特に利用しやすい宣伝手法です。
すり込み効果・引き留め効果
日常的に利用する物品の場合は社名やブランド名が頻繁に目に入ります。そのため、見込み顧客には企業や商品を覚えてもらう「すり込み効果」が、既存顧客には他社へのブランドスイッチを防ぐ「引き留め効果」が期待できます。人は、なじみのある企業やブランドに対して愛着や信頼を感じることが多いためです。
話題の提供
ユニークなグッズであれば、そこから自社やブランドが話題になるかもしれません。「どこでもらったの?」「何ていう企業?」といった会話やSNS投稿のきっかけとなり、情報が拡散する可能性もあります。
ノベルティグッズの例
ノベルティに使われる品物のジャンルには文房具、日用品、ファッション雑貨などがあり、その範囲は多岐にわたります。いくつか例を挙げてみましょう。
- 文房具:ボールペン、付箋、ノート、クリアファイル
- 日用品:タンブラー、ボトル、タオル、スマホスタンド、モバイルバッテリー
- ファッション雑貨:Tシャツ、ハンカチ、エコバッグ、トートバッグ、ポーチ
- 季節アイテム:うちわ、使い捨てカイロ、カレンダー
- 衛生アイテム:マスクケース、ばんそうこう
販促効果の高いノベルティを選ぶポイント
ノベルティは渡す相手が喜ぶものであることが大事です。ここでは顧客に喜ばれる、宣伝効果・販促効果の高いノベルティの選び方を解説します。
実用性があるか
さまざまなノベルティのなかでも人気があるのは、世代を問わずに日常的に使える実用的なものです。オーソドックスなものは筆記用具の類いですが、クリップやマグネットなども重宝されます。ターゲット層を限定しないノベルティの場合は、消耗品やちょっとした便利グッズを選ぶといいでしょう。
ターゲットに合っているか
自社の商品の購買層に合ったものを選ぶことも大切です。
例えば若い女性がターゲットの場合には、美しいタオルハンカチやアイマスク、簡易マッサージャーといった美容器具などが喜ばれることが多いでしょう。社名は控えめに横文字で入れるというように、デザインも配慮したいポイントです。
子どもを対象とする場合には、想定年齢に応じて楽しく遊べるおもちゃ、自社のロゴやキャラクターをかわいらしくデザインしたグッズなどが考えられます。自社の事業に関する内容で作るオリジナル絵本のように、自然に啓発ができるノベルティもあります。
シニア層の場合は、普段に使える実用的なものがよいでしょう。薬入れやお薬手帳カバー、診察券入れ、小型のLEDライトなど、「あると便利」と思ってもらえるものを選択します。
自社の事業関連のものであるか
自社の業務内容に関連があり、さらに役に立つグッズであれば、ノベルティに最適です。
医療関連の企業ならば、ストレスチェックカードや緊急連絡先を記載したマグネットクリップはどうでしょうか? 眼科ならばカード型のルーペ、歯科では口腔内チェック用の鏡といったものがあります。
食品関連の企業であれば、かんたんレシピ集や新鮮な食材の見分け方といった役立つ小冊子も喜ばれます。
時流に合ったもの、トレンドを押さえているか
時流に合わせたノベルティで、他社と差別化する方法もあります。環境への関心が高まる今、エコに配慮したものは、社会に貢献する企業としての姿勢をアピールできます。
時節柄、抗菌グッズや消毒関連の品、キャンプ用品やアウトドアグッズといった昨今のブームに合ったものも需要が高いと言えるでしょう。ノベルティの担当者は、そのときどきの社会の状況や流行をチェックしておく必要があります。
ノベルティ制作に関する詳しい解説は、以下のコラムでご覧いただけます。
自社の名刺代わりに!良いノベルティは企業と顧客を近づける
ノベルティはただ社名入りの物品を配ればよいというものではありません。企業や商品の認知を拡大すると同時に、イメージアップに役立つものである必要があります。相手が喜んで受け取ってくれ、使うたびに自社に親しみを感じるようなグッズであることが大切です。最近は、コロナ禍によってノベルティを手渡すことが難しくなっていますが、TOPPANクロレではDMに封入して送付するサービスも行っています。配布の目的や対象を明確にし、自社の名刺代わりとなるノベルティを、自信を持って相手に届けましょう。
TOPPANクロレは、ノベルティの企画、製作も含め、販促やマーケティングといったお客様のコミュニケーション戦略をトータルにサポートしています。その一例として、子どもが楽しめて親にも喜んでもらえるプレミアムやノベルティ製作のサービスを下記で紹介中です。販促やマーケティングに関するどんなお悩みもぜひご相談ください。
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