会報誌制作における6つのポイントとは?発行するメリットや広報誌との違い

会報誌制作における6つのポイントとは?発行するメリットや広報誌との違い

マーケティング・販促

企業や学校、行政などのさまざまな団体が定期的に発行する会報誌。制作の効率だけを考えて誌面づくりをパターン化してしまうと、マンネリ化した企画やありきたりの情報ばかりのつまらない情報誌になり、読者に読まれる確率は低くなりがちです。

会報誌はつくり方次第で発信者と読者との距離を縮めるツールになります。この記事では、これから会報誌を発刊しようとしている方や、既存の会報誌をより良いものにしたいと考えている方に向けて、会報誌を制作する際のポイントを紹介します。

BtoB企業向け会報誌の作り方

 

会報誌とは何か

会報誌とは「何らかの会に所属する人に向けて発行する小冊子」です。会報誌を発行して定期的に情報を発信すれば、一人ひとりの会員との関係を維持し、さらには深めることができます。

広報誌・社内報との違い

「会報誌」と類似している言葉として、「広報誌」や「社内報」やがあります。それぞれの情報誌のターゲットや目的を比較してみましょう。

広報誌

広報誌は、潜在顧客を含む不特定多数の読者を対象として発行されます。団体がその活動や社会貢献への取り組みなどを広く伝えることが目的で、宣伝の意味合いが強いといえます。

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社内報

社内報とは、企業が従業員に向けて発行する小冊子です。企業の経営課題や各部門の取り組みを共有して企業活動を円滑にすることを目的として発行されます。

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会報誌

会報誌の読者は何かしらのグループの会員です。会員との関係を強固にすることを目指す会報誌には、読者がより一層その会を好きになるような工夫が必要とされます

 

以上のとおり、情報誌は誰に向けて発行するかによって目的が変わってきます。会報誌の場合は、読者に「この会に入っていて良かった」と思わせることができれば成功といえるでしょう。

会報誌を制作するメリット

会報誌づくりに真剣に取り組もうとすると、思った以上の労力を要します。それでも、効果的な会報誌を制作することで得られるメリットは計り知れません。どのようなメリットがあるのか、具体的に見ていきましょう。

会員との関係を深められる

会報誌を定期的に発行すると、希薄になりがちな会員との関係を深めることができます。

企業にとって、顧客に継続して商品を購入してもらえるかどうかは企業の存続に関わります。顧客との関係を維持するにはダイレクトメールやチラシなどのさまざまなツールが考えられますが、なかでも厳選された情報を豊富に掲載している会報誌には優良顧客を増やす効果があります

また、学校や行政などにおいても、関係者のもとに有益な情報を届けることで信頼関係が生まれ、会の運営そのものが円滑になります。普段は直接顔を合わせる機会が少ないからこそ、会報誌を通して積極的なコミュニケーションを図りましょう。

ブランド力を強化できる

「この会に入っていて良かった」と会員に思わせるには、その会自体にブランド力が必要です。綿密に企画された会報誌は、企業、商品やサービス、学校などにおいて、競合との差別化やブランディングを進める力を持っています

ブランディング実践のポイント

具体的な事例をいくつか見てみましょう。

通信販売

実店舗を持たない通信販売は、販売者と購入者が直接接触する機会が少なく、企業や商品のブランディングがしづらい業界です。商品を発送する際に会報誌を同梱したり、過去に商品を購入した顧客に定期的に会報誌を送付したりすると、その企業らしさや商品への想いを伝えることができます。

旅行会社

一口に旅行会社と言っても、価格の安さを売りにしている企業から高級感を大切にしている企業まで、サービスの特徴はさまざまです。例えば、高級感をブランド力としたい場合は、著名人によるエッセイやエッジの効いた大特集などを会報誌に連載してラグジュアリーなブランドイメージを築きましょう。

大学

大学のブランドは、在校生の活動だけでなく、その大学を卒業した先に見える将来像や教授陣の研究成果で決まります。第一線で活躍する卒業生や教授へのインタビューを特集し、その大学らしさが伝わる会報誌をつくりましょう。

 

会報誌を制作する6つのポイント

では、実際に会報誌を制作するにあたり、どのような点に気を配るべきでしょうか。具体的なポイントを紹介します。

制作ポイント1:課題や目的を明確にする

企画の段階で、「会報誌のコンセプトは何か」「誰に伝えたいか」「どのような情報を伝えたいか」を明確にすると、軸のしっかりした会報誌を制作することができます。

先の通信販売の例をさらに具体的に考えてみましょう。例えば、健康グッズに特化した通信販売の場合、会報誌のコンセプトは「顧客に元気を届ける」「健康への関心を高める」などが考えられます。

また地域や年齢、企業の場合、「誰に伝えたいか」「どのような情報を伝えたいか」は、購入歴の長さや購入単価などで顧客を絞り込むことで、より具体的な方向性が見えてきます。

制作ポイント2:読者目線と発信者目線の両方で考える

会報誌は宣伝や押し売りが目的ではありません。「発信者と読者の関係を深める」という会報誌独自の意義を忘れずに、読者目線の企画を心がけましょう

また、読者目線と言っても、会報誌が単なる読み物になってしまうと発信者の目的を達成することはできません。読者が求めている情報を発信者のフィルターを通して提供することができれば、会報誌の制作が結果としてファンづくりにつながっていくでしょう。

制作ポイント3:個性を出す

会報誌には組織をブランディングする力があります。伝えたいブランドイメージに合わせて、組織の個性を十分に伝えることができるテーマを選びましょう。

ブランディングには、取材や写真の取り入れ方が重要です。先の旅行会社の例では、ラグジュアリーなイメージは写真で表現すると効果的でしょう。反対に、大学の例では、しっかりとした取材を行って文章で正確に説明することが求められます。テーマによって、何をどのように伝えれば個性が発揮できるかを考えましょう。

制作ポイント4:読みやすさを意識する

読まれる会報誌は、キャッチコピーが魅力的です。読み手の心理を理解しながらコピーライティングを考え、最初に目に飛び込むコピーで読者の心をつかみましょう。

また、デザインやレイアウトも会報誌の読みやすさを左右します。組織のブランドイメージや読者の年齢に合わせて構成を考えましょう。

制作ポイント5:費用対効果を考える

会報誌を充実させるためには、ブランドコンセプトに沿ったさまざまな話題を取り入れることが求められます。しかし、同時に考えなければならないのは、費用対効果です。

会報誌を制作するにあたり、予算は無限ではありません。限られた予算のなかで、ターゲットとなる読者を見据えて情報の取捨選択を行いましょう。

制作ポイント6:読者の声を取り入れる

会報誌は一方的な情報伝達のツールではありません。読者との会話のキャッチボールがあってこそ、発信者と読者との信頼関係が生まれるものです。

企画のなかに、読者へのインタビューや読者からの投稿を取り上げるコーナーを設ければ、会報誌は読者に寄り添った魅力的な内容になります。また、そうした読者の生の声を組織内で共有することで、組織自体の活性化にもつながります。

 

会報誌づくりに力を入れよう

会報誌は読者に読んでもらえることが大前提です。しかし、せっかく予算をとって制作するならば、読者との絆を深め、さらには組織のブランディングも視野に入れて制作することが理想的です。

会報誌の制作で悩んだ際は6つのポイントを振り返って、質の高い会報誌の制作を目指していきましょう。

 

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